心と体の健康を考える
それが「ヘルスケアライティング」
そして、もう一つは「心と体を癒す」こと。最近は焚き火ブームですが、温かく柔らかい光をみていると「無心」になれるので、不安やストレスを和らげることができます。
超高齢化社会となり、介護が日常の時代。介護が必要となってベッドで過ごす時間が増えると、いつも見えているのは天井の眩しい照明。これでは睡眠や体内時計にも大きな影響がでます。そこで必要となるのが、心を体をリラックスさせてくれる優しいあかりです。ところが、そのようなあかりは身近にありません。私たちは、手作りのあかりでその課題を解決してきました。あかりバンクのページ参照
私たちの目指す「ヘルスケアライティング」とは、効率か癒しか・・といった2者択一ではなく、「癒しと、介護のしやすさ」を両立させた照明環境です。
人の心と自律神経と光
人間は、太古の昔から「火」を光源として暮らしてきました。人はなぜ火を見ていると心が落ち着くのでしょう。これは光が、私たちの「自律神経」と大きく関わっているからです。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。昼間働いている時は、太陽の光のもと、交感神経が働いて活動的になり、寝る前には副交感神経が働いてリラックスするようになっています。ところが現代社会において、夜も明るい環境の中で過ごすことが多くなってきて、一日中「交感神経」が働く環境の中で過ごすようになりました。それは気付かないうちにストレスを溜めていることになるのです。
低ワットの白熱球が必要です
つまり、私たちが「心と体の健康」を考える時、本来の自然のリズムに合わせた光環境が必要なのです。それは火の光を取り戻すことに他なりません。現代社会において、それは白熱球の光を見直すということです。でも、白熱球というと、照明の技術屋さんから、熱が出るとかエネルギー効率が悪い、省エネに反するという意見が出てきそうです。
しかし、私たちは明るくするための照明を白熱球に変えようと言ってるのではありません。10wや20wの低ワットの白熱球です。しかも、それをさらに調光して使うことを推奨しています。暗くすると当然消費電力は下がりますし、電球の寿命は飛躍的に長くなります。
2〜3ルクスでもケアはできます
私たちは、医療的ケアを行うご家庭にあかりを届けています。そのような介護は24時間で、当然夜間も頻繁にケアが必要です。そんな時、私たちの検証結果では2〜3ルクスでも十分介護の作業ができるというデータがあります。しかも、それは睡眠を妨げないというメリットもあるのです。その結果、介護が楽になったという報告が多く寄せられています。
間接照明を組み合わせましょう
それともう一つ大事なことが、「間接照明」を組み合わせるということです。私たち専門家がいう間接照明とは、光源からの光を壁や天井に反射させてお部屋に回す照明手法のことです。間接照明は光が柔らかくなることと、影が出にくくなるという点において、照度が低くても見やすい環境になり、安全に介護できることにつながります。これも実際に使った人からの感想として多く寄せられています。
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